株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本豊彰のブログ

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気が付いた愛着 レン君… 元気でな

こんばんわ。

オーナーの宮本です。

 

先日、

 

 

 

レン君ブログ用

 

弊社で、もう、かれこれ9年も経つのかな。

ず~~~っと、本店で展示し続けてきた、こちらのダイニングテーブル。

もはや正直、

モノとさえ思えにくいので(ヒトに近い…)、本日はレン君と名付けたい…。

基本、弊社は、既製品と言うモノを販売していないので、

展示現品売りは、

よほどの理由が無い限り、していない。

その理由の一つに、

他店と違い、

 

 

展示品のほうが良いから。

 

 

いや、少し語弊があるな…

モノとしては、当然オーダーし、

新調しても、天然木の風合いの違いはあれど、同等品なわけですから

展示品のほうが良いという意味は

 

定期的に、しっかりとメンテナンスしているからであり、

説明が長くなると良くないので、省略して言うと、

最高品質の木材で且つ、オイル仕上げのモノならば、

長い年月を経たほうが、より良い風合いになるというコトでして…

 

よってワタクシは、展示品を販売することを、どちらかと言うと、好ましく思わない、

もはやオタクの領域といえる家具屋のオーナーです(笑)

 

と言うわけで、この度、

お客様から

ど~しても!!

と頼まれて、あえなく、こちらの9年戦士。

レン君を、

お客様宅へ送り出すこととなりました。

 

 

 

始めてレン君に逢った時の衝撃は、今も忘れません。

 

天然木の厚突きが、これほどまでに良い風合いが出るのかと、最初見たときは目を疑いました。

 

「これは必ず売れる!!」

 

当初は弊社オリジナルとして導入し、動機は、言うてもそんな感じ。

売れて且つ、お客様に喜ばれる製品であれば、それで良かった。

しかしながら、

薄々気が付いていたようにも感じるが、

 

 

 

9年も経つと、そこにはお金では買えない、

 

「愛着」と言うものがあることに、

 

私は今更ながら気が付いた。

 

導入したての頃は、とにかくよく売れました。

私一人で、月に10本以上も販売したこともあったほど。

お客様からも、大変好評で、

ミヤモト家具の展示品の中では、

類も見ない、長期展示となり、

 

しかしながら近年。

店内でのライバル品が、沢山開発されたこともあり、

次第に影の薄い存在になっていった。

 

それでも、月に2~3本程度の販売数を誇り、

そこまで売れなくても、無垢材をアシストする存在として、

非常に貴重な役割を担ってまいりました。

 

価格も非常にお買い求めし易く、

クオリティー 対 価格にこだわる弊社としては、

お店の顔とは言わないまでも、

時代の変化によって、入れ替わってきた展示の中で、長年、ミヤモト家具の展示レギュラー製品として、

いぶし銀の活躍をしてきた。

野球で言うなら、2番バッターってところでしょうか?

 

そして、

きょう。彼は必要とされたお客様の元に旅立ちました。

 

2日前でしたでしょうか。

浦ちゃんが仕事帰りに、私の元に来て、

 

「社長。あさって配送ですよ」

 

と言うので、

 

「浦ちゃん。最後に、あのテーブルと、記念写真を撮ってもらえないか?」

 

とお願いしました。

ところが、この二日間は、くしくも、いろんな予定がありまして、

本店にすら立ち寄る暇が見当たらず、

本日の配送を迎えた。

 

打ち合わせの最中、無事に届けられたのやろうか?

一体、どんなお客様の元に行ったのか?

そう思いながら、打ち合わせの帰り際、

 

波君から電話があり、

 

「社長!無事に届けてきました!」

 

と電話があった。

聞くと、思い入れの品を納品した際に、

私共の想いを聞いて、お客様が泣いて喜んでいたとのコト。

 

えっ!

そんなことあるの?

と思いながら…

 

なんて良い方の元へ行ったのかと…

ワタクシ、感激のあまりに、言葉になりません。

近年は、専務に、

 

「仕様も少し変わってきましたし、一度展示を出しましょう」

 

と提案され、

もっともな事を言っている専務の言葉に納得できず(笑)、

個人的には、倍の値段を出すと仮に言われようと、

展示品は出したくなかった。

 

正直、そんな思いもありましたが、

テーブルを前に喜ぶ、お客様の写真を、波君から見せて貰った時に、

 

良い所に嫁ぎにいったなと、

 

ワタクシ、写真を見て感激いたしました。

必要とされる方に、貰ってもらうのが、何より一番ですから。

これで良かったんです。

 

レン君。いままでお疲れ様でした。

これからは、お客様に見てもらうために、

綺麗にいなくてもよくなったから、

きっと、ストレスもなくなったやろう…

 

9年間もの間、ミヤモト家具の発展の為に、ずっとそばで力になってくれて、

ホンマにアリガトウ…

もう沢山のヒトに見てもらわなくても良くなったから、

次は、ひとりのお客様の為に、

かけがえのない存在でいてください。

 

 

 

レン君…

 

 

 

 

 

 

 

気が付いた愛着 レン君… 元気でな

 

 

 

元気でな…

 

 

ちゃんとオイル、塗ってもらえよな…

 

 

 

それでは皆様。ごきげんよう。

 

 

 

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代表取締役 宮本 豊彰

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PROFILE
  • 株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本 豊彰
  • ミヤモト家具ホールディングス(株)、(株)Vintage Factoryの代表取締役であり創業者。オリジナルブランド【AF Lusty Road】のディレクター。国産家具ブランド【SOLID】及び【RENSEY】の立ち上げに、共同創業者として携わり、パートナーショップを全国に展開。(株)ミヤモト家具の代表取締役も歴任し、幼い頃に亡くした父親と祖父母を想い、家族で営んでいた【宮本タンス店】を、自身集大成のインテリアショップとして復活すべく、52歳で跡継ぎになる事を目指した実業家。座右の銘は【情熱は伝染する】。現在48歳3児の父。

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