株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本豊彰のブログ

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RENSEYの名に込めた想い

こんばんわ。

オーナーの宮本です(*^-^*)

 

先日、11月12日、

金沢市を拠点とし、オープンしたインテリアショップ(というか家具屋)であります、

RENSEYが・・・

 

 

 

RENSEY 店内写真 プロカメラマン撮影 石川県金沢市 家具 (9)

 

 

 

無事、2周年を迎えました!!!

 

ミヤモト家具のブランド戦略の歴史で言うと

2005年生まれのAF兄ちゃん【現、AF Lusty Road】←これ長男で、

現在18歳

2016年生まれのSOLID兄ちゃん←これ次男で、

現在7歳

そんでもって、2021年生まれのRENSEYは、これ末っ子で、

現在2歳

という、「3兄弟」といった位置づけでございます!( ̄▽ ̄)!

 

勿論、私にとっては、どれも同等に思い入れのある、特別なブランドですし、

名前を1つとっても、その時々で、魂込めて、名付けた名前でございました。

 

 

 

そこできょうは、

 

「RENSEY」という名前は、どうやって生まれ、名付けられたのか?


 

という事について、

こういうのは、これまで私も、しっかり伝えきったコトがありませんから、

ここを深ぼって、皆さまに改めてお伝えしたいと思い、

ブログを書き始めた次第にございます。

 

 

 

時は、私がミヤモト家具をやり始めて、数年たったある日のことです。

当時は従業員を雇える体力というのは、勿論、弊社には持ち合わせておらず、

私と、日に日に順番に手伝いに来てくれた、私の前職の仲間たち。

それと、日中の仕事を終え、

夜になってから手伝いにきてくれたトモエさん(当時は前職の会社員)・・・

 

まぁ・・・

 

 

 

こんな感じです。←どんな感じよ!それ!( ̄▽ ̄)!笑


 

 

 

あの時、当時24歳のトモエさんに言われた一言は、

わたくし、この先、絶対!、一生!、忘れてたまるものかと思いました・・・

 

 

 

「はぁ~~~~・・・・


 

 

すすすす凄い労働環境やね!!」←じゃかましいわ!( ̄▽ ̄)!笑


 

 

 

そんな走り始めのミヤモト家具、

仲間が手伝いに来てくれたり、トモエさんが来てくれた時は

な~んか気が紛れて楽しいのですが・・・

これが深夜ひとりになると、猛然としてやってくる・・・

 

 

 

絶望的な孤独!( ̄▽ ̄)!←いやマジで!笑


 

 

 

お金が無いと言う所までは、

まぁ、腹いっぱい食わなきゃいいし、水があれば何とかなるので、

精神状態としてはギリギリ保てるのですが(言うてもホントにギリギリですが…)

トドメのように突き刺さり、精神的にやられた出来事は・・・

 

銀行さんは勿論ですが、

少なからずお付き合いがあったハズの取引先が、

ひとつ減り、ふたつ減り、みっつ減りと・・・

徐々に徐々に・・・(というか案外あっさり笑)

ミヤモト家具の前から・・・

 

 

姿を消していった時でした…←だいぶデリケートに言いました!( ̄▽ ̄)!


 

 

そんな中、何故か?残った内のひとつであったアカセさん。

 

 

藤井社長は、当時専務だったけな?

 

『宮本社長、今度、広島県の府中で、

他のメーカーさんと一緒に「展示会」やるから、

宮本社長も是非!見に来いよ!』

 

と言って誘われた。

私は広島まで、そんな旅費も時間も無いし、

それは勿論行きたかったけど・・・

 

「まだそんなとこに行って、下調べするような、

そんなレベルにもないし、そもそも藤井社長以外に

誰も相手にもしてもらえないのに…

正直、行くのは難しいです・・・」

 

と、そう答えたと記憶している。

すると、いつもニコニコしている藤井社長は、

 

 

「電車賃なら俺、出してやるから、必ず見に来い!」

 

 

と言って、何故かこの言葉だけは、私も「ドキッ」とするほど、

多少キツメに言われた日の事を、私は今も鮮明に思い出せる。

 

展示会の前日。

私は深夜遅くまで、

 

「どうせ広島までの長旅だし、電車の中で寝てればいいんだから」

 

と思いながら、出来る限りの「やるべきこと」を終わらせ、

結局の所、徹夜で朝、私は富山駅からの電車に乗った。

 

 

 

RENSEY レンセイ 石川県 金沢市 家具屋 ミヤモト家具 (9)

 

 

 

ずっと猛烈に仕事ばっかりしていた私は、

電車に乗って、ユラユラ揺られている時間は、

どこか格別に思えたし。

 

「寝ると勿体ないかもな…」

 

と思って、案外起き続けていたのですが、

途中…ウトウトと眠ってしまい・・・

気付けば京都で、ノンビリも出来ないと、電車を2度乗り換えし、

ようやく・・・

広島県は府中駅にと降り立った。

 

当時はまだ、家具業界的には落ち目とはいえ、

今は死語とも言える「婚礼家具」という言葉が残っていたし、

それを作る国内工場も沢山あった。

 

 

駅前には、会場にまでいくタクシーが並んでいて、

流石にタクシーには乗れへんなと思っていたら、

あの当時の広島県府中というと、

業界的にも結構活気があったし、

確かタクシーも協会持ちだったのか?普通に無料で乗れたと記憶している。

 

 

タクシーで会場に向かう時の私は、

見慣れぬ景色を窓越しに・・・

何とも言えないワクワクが止まらず!( ̄▽ ̄)!

 

 

「凄い所に来てしまったぞ!(もはや日本なのに外国にきた気分!笑)」

 

 

てなもんで笑、

そんなこんなで、ようやく私は、会場に到着した。

 

 

大勢の人だかりに、

 

「よし!行くぞ!」

 

と思って、入り口に向かい歩いていった私の足は、

その後・・・急に立ち止まることとなる。

 

 

ふと周りを見渡すと、皆、スーツをきた貫禄のある人達ばかりだ。

そんな中、私は富山を出る直前まで、汗だくになって仕事をしていて、

いつも通りではあるものの、そもそも汗臭いし笑

ヴィンテージのボロボロのデニムだし!( ̄▽ ̄)!

完全に格好からして、どうも悪目立ちしている。

 

 

そこにきて、急にネガティブな感情が自分を支配した。

 

 

「藤井社長はあんなふうに言ってたけど・・・

もしかして本当は、自分なんか来たら、

迷惑なんじゃなかろうか・・・」

 

「絶対来いよ!と言ってたけど、自分が逢いにきて、

そこからいったい、どうなるんだ?」

 

「どう考えたって、ここに来ている、

あんなにも立派な顧客の方と商談するほうが、

藤井社長だって特に決まってるだろ。。。

なんで自分はそんなコトに気付かなかったんだ?」

 

 

そんな事を考え出すと、なんだか急に怖くなって、

私はしばらく、その会場の入り口から動けなくなった。

 

 

「こんな貧乏丸出しの青年が来るところじゃないだろ…」

「やめておこう」

「どうせ中に入っても、誰も相手してくれないし、

自分が傷つくだけだろ?」

 

 

そんな感情が入り乱れる。

そして最終的に辿り着く、究極の2択。。。

 

 

 

引き返すのか?


中に入るのか?


 

 

 

しばらく、私は会場の前でとにかく悩んだ。

そして最終的には、

ミヤモト家具に来てからは、

どうせ傷つくコトばかりでしたから・・・

 

もしも仮に藤井社長に相手にされなくたって、

また一つ、

その傷が増えるだけだろ?

何を迷ってるんだ???

と思うと、・・・

 

 

「やっぱり中に入ろう!」


 

 

私はそこで開き直り、入場することを決意した!

(ここまで、感覚的には15分ほどあったと思う)

 

 

大勢の人がいる中、私は藤井社長だけを探した。

そして、アカセさんのブースを見つける。

 

 

「あそこだ・・・」


 

 

そう思うと、何故だか?また足がうずくまった。。。

私の足は震えていた。

せっかくここまで来たのに、再度私に、

ネガティブな感情が襲い掛かる。

 

 

「本当に行っても大丈夫だろうか?」


 

 

その時にふと、今まで何の見返りも求めず、

ミヤモト家具の仕事を手伝ってくれた、前職の仲間の顔や、

最後まで励ましてくれた三浦社長の顔が思い浮かぶ。

 

 

「とよあき大丈夫だ」

「何を思われたっていい」

 

「満面の笑みで行こう!」


 

 

そう思って自分の顔を両手で2度たたき、私はまた歩き出した。

すると・・・

私の姿を見つけた藤井社長は、

私の作り笑顔で行った満面の笑みを、

遥か軽く数倍上回るくらいの・・・極上の笑顔で・・・

 

 

 

「宮本社長!よく来たね~~!!!」


 

 

 

と言いながら、

私を抱きしめてくれた瞬間。。。

 

私はあの時・・・

「ほっ」として

全身の力が、一気に抜けていくような感覚と・・・

 

会場前からガチガチに緊張していた私の関節・筋肉が、

急にほぐされるような感覚。

 

人間がそもそも持っている、その温かさを感じた。

 

 

これを例に例えるなら、

子供のころ、父ちゃん母ちゃんに会いたくて

ずっと家でひとり、我慢して待っていたときに、

帰ってきた親父が、

自分を抱きしめてくれた時の感覚と、

全く一緒のような感覚であったように思うんです。

 

 

 

そして・・・

私はあの時。

あの瞬間。

強烈に決意しました。。。

 

 

 

「いつか絶対!この人に恩返しする!」


 

「絶対!自分と出逢えて良かったって、必ず思ってもらえる人になろう!」


 

 

 

そう心に決めました。

私は、RENSEYの名を考えていた時に、

ずっとあの日の事を、堂々巡りのように

何度も何度も、思い出していました。

 

 

必ず、あの日の出来事に、このブランドの名前に通ずる、

ヒントがあると思ったからです。

 

 

今から走り出すブランドは、

お客様に喜んで頂けるブランドにすることは勿論だが、

何よりも・・・自分としては、

藤井社長に喜んで頂けるものにしたかったし・・・

 

あの時、路頭に迷っていた自分に、

快く手を差し伸べてくれた藤井社長に、

必ず恩返しができるブランドにしたい!

 

私がRENSEYをやる理由は、

家具業界の発展の為だとか、地域社会に貢献する為だとか、、、

恥ずかしながら、そんな想いはサラサラ無くて、

でも、最初のキッカケは、それでなくても良いと思うんです。

 

 

 

藤井社長を喜ばせたい・・・


 

それが、あの時の、私の本心でした。

 

 

 

「RENSEY」

この言葉の由来は、漢字にしてイメージした際の、

「蓮晟(レンセイ)」という言葉の意味に含まれています。

 

「蓮(レン)」には、蓮(はす)の花言葉でもある、

「清らかな心」をイメージしました。

 

この花言葉の意味は、蓮(はす) が、泥水の中から生まれ、

時間をかけて水辺に浮かんだ時に、

気高く、そして清らかな花を咲かせることに由来すると言われています。

 

 

まさに、この1文を読んでもらうと分かると思いますが、

これは私の、あの時、藤井社長に府中にまで逢いにいった時の、

その時の想いを、そのまま文章にして現した言葉です。

 

 

そして、

「晟(セイ)」には、「明るく光り輝く」という意味があり、

その二つの言葉の意味を繋ぎ合わせ、

名付けられたオリジナル家具の名が「蓮晟(レンセイ)」です。

 

 

あの時、藤井社長は・・・、

泥水の中でもがいている自分を見い出してくれました。

そして私は、

こうして自分に手を差し伸べてくれた、その人の為に、

時間を掛けてでも、必ずや泥水の中から這い上がり、

花を咲かせることを決意した。

 

こうして咲いた花が、気持ちの良い光を浴びて輝いたときに、

初めて藤井社長への恩返しとして、僕は胸を張り、

本当の意味で、

RENSEYを語れる日が来るんじゃないかな…と思っています。

 

 

勿論、道半ばです。

今はまだ、泥水とまでは言わないまでも、

綺麗な水の中で、花を咲かせる準備をしている。

そんな感じでしょうかね?

今はまだ、それでいいんです(*^-^*)

 

 

RENSEYの名前の由来に書いた、最後の1文に、

私はこのように書いています。

 

 

 

『 最初は泥臭くとも、常に前を向いて、

清らかな心を持ち続けながら、

いつかは地域に根付き、気品高く、

そして明るく光り輝くような、

そんな清く美しい花を咲かせたいという想いを、

この名前に込めました。』

 

 

ここの最後の1文は、

最終的には、RENSEYが存在する地域の方々の為に、

「地域貢献」を目指し、

それを実現できるようなブランドに成長していきたいといった

そんな願いを込めました。

 

 

今は泥水の中だって構わない。


でもいつか絶対!


藤井社長の為に、


アカセさんの為に、


お客様の為に、


ミヤモト家具、RENSEYに携わる仲間の為に・・・


 

 

そして・・・・


 

 

地域社会に貢献できるブランドであり、


会社になる為に


 

これからもRENSEYは、


3年、4年、10年と、


走り続けてまいりたいと思います!!!


 

 

 

RENSEY2周年!


支えて頂きました皆さま、お客さま、


藤井社長、アカセの皆さま


そして、ミヤモト家具の仲間の皆。


本当に有難うございました!!!


 

 

 

 

 

以上。本日は、

「RENSEYの名に込めた想い」

と題して、お送りさせて頂きました。

きょうも長々ツラツラと、

最後までお読み頂きまして、本当に有難うございました!

 

明日も皆様にとって、笑顔溢れる、最高の1日になるコトを

わたくし、心より願いまして・・・

 

 

 

RENSEY レンセイ 石川県 金沢市 家具屋 ミヤモト家具 (9)

 

 

 

それでは皆さま

 

 

 

RENSEY レンセイ 石川県 金沢市 家具屋 ミヤモト家具 (187)

 

 

 

きょうも笑顔で

 

 

 

RENSEY レンセイ 石川県 金沢市 家具屋 ミヤモト家具 (171)

 

 

 

ごきげんよう(*^-^*)

 

 

 

株式会社ミヤモト家具

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RENSEY金澤本店

https://rensey.jp

代表取締役  宮本  豊彰

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PROFILE
  • 株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本 豊彰
  • ミヤモト家具ホールディングス(株)、(株)Vintage Factoryの代表取締役であり創業者。オリジナルブランド【AF Lusty Road】のディレクター。国産家具ブランド【SOLID】及び【RENSEY】の立ち上げに、共同創業者として携わり、パートナーショップを全国に展開。(株)ミヤモト家具の代表取締役も歴任し、幼い頃に亡くした父親と祖父母を想い、家族で営んでいた【宮本タンス店】を、自身集大成のインテリアショップとして復活すべく、52歳で跡継ぎになる事を目指した実業家。座右の銘は【情熱は伝染する】。現在48歳3児の父。

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